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管理会社の変更手順|見直しの5つのサインと、引き継ぎで確かめること

オーナー収益革命 編集部更新 2026年10月22日

管理会社の変更手順|見直しの5つのサインと、引き継ぎで確かめること

管理会社の変更は、契約書の確認から引き継ぎまで順番どおりに進めれば、管理を途切れさせずに行えます。見直しのサイン、乗り換えの手順、新しい会社の比べ方を、オーナーの立場で整理しました。

結論

  • 管理会社は、オーナーの判断で変更できます。まず今の管理委託契約書で「解約の申し出の期限」と「違約金」を確かめます。
  • 解約を伝える前に次の管理会社を決めておくと、管理が途切れる期間をつくらずに済みます。
  • 次の会社は、管理費の安さだけでなく、空室への提案、報告の分かりやすさ、修繕費の考え方まで含めて比べます。

管理会社への不満は、言い出しにくいものです。長く付き合ってきた担当者がいる。変えたら入居者に迷惑がかかりそう。手続きが面倒そう。そう思って、何年も同じ契約を続けている方は少なくありません。

ですが、賃貸経営の成果は、管理会社の力で大きく変わります。不満を抱えたまま続けるより、一度ほかの会社と比べてみることで、改善の糸口が見つかることがあります。

この記事では、見直しを考えたいサイン、乗り換えの手順、引き継ぎで漏れやすいことを順に説明します。

管理会社の変更とは

管理会社の変更とは、今の会社との管理委託契約を終わらせ、別の会社と新しく契約を結び直すことです。建物や入居者との賃貸借契約はそのまま続き、管理の担い手だけが替わります。

入居者との契約の当事者は、あくまでオーナーです。そのため、管理会社が替わっても、入居者が新たに契約し直す必要は原則ありません。入居者へのお知らせと、家賃の振込先などの変更が中心になります。

サブリース(借上げ)契約の場合は、管理委託契約とは解約のルールが異なります。契約の形を先に確かめ、必要に応じて専門家に相談してください。くわしくは「サブリースの注意点」をご覧ください。

管理会社の変更を考えたい5つのサイン

次のようなことが続いているなら、見直しを考える時期かもしれません。

  • 電話やメールの返事が遅く、確認に何日もかかる
  • 空室が長く埋まらず、具体的な対策の提案がない
  • 毎月の報告書の中身が薄く、収支がよく分からない
  • 修繕の見積もりが高い気がするが、比べる材料がない
  • 入居者からの苦情への対応が遅い

不満は「記録」にしておく

いつ、何を頼み、どう対応されたか。メモやメールを残しておくと、今の会社に改善を求めるときにも、次の会社に相談するときにも役立ちます。

まず改善を求めるのも一つの手

担当者の交代や報告の形の変更で、解決することもあります。それでも変わらないときに、乗り換えを具体的に考えましょう。

続けるか変えるかの分かれ道

「人の問題」か「仕組みの問題」かで分ける

迷うときは、不満を2つに分けてみます。人の問題は、会社の中で解決できることがあります。仕組みの問題は、同じ会社にいる限り変わりにくいものです。

  • 担当者の返事の遅さや言葉づかいが問題なら、まず担当の交代を頼む
  • 報告書の形や募集の方法など、会社の決まりが合わないなら、乗り換えを考える
  • 改善を頼んでも、約束した時期までに変わらなければ、ほかの会社と比べる段階に進む

たとえば、相続したアパートを引き継いだ場合

たとえば、親から古いアパートを相続したAさん。管理会社は親の代から同じで、毎月の報告は収支の表が1枚だけでした。空室が増えても、提案は「様子を見ましょう」の一言です。

Aさんは、まず担当者に「空室の理由と対策を書面でください」と頼みました。返ってきた答えが具体的でなかったため、ほかの会社にも提案を求めました。並べてみてはじめて、募集の写真や入居の条件に見直せる点があると分かりました。

相続は、契約の中身を見直すよい機会です。名義の手続きとあわせて、管理委託契約の名義や家賃の振込先も確かめておきましょう。名義の手続きは「相続登記の義務化」で説明しています。

管理会社を変更する手順

乗り換えは、次の順番で進めると混乱が少なくなります。

  1. 今の管理委託契約書を読み、解約の申し出の期限、違約金、解約の方法を確かめる
  1. 複数の会社から、管理費とサービス内容の提案を受けて比べる
  1. 次の管理会社を決め、管理を始める日を決める
  1. 今の会社に、契約書の決まりに沿って解約を申し出る(書面で残すと安心)
  1. 新旧の会社とオーナーで、引き継ぐものと日程をすり合わせる
  1. 入居者に、管理会社の変更と新しい連絡先・振込先を知らせる
  1. 引き継ぎが終わったら、預かり金や書類の受け渡しに漏れがないかを確かめる

解約の申し出の期限に注意

管理委託契約には、解約の申し出の期限(例:3か月前まで)が書かれていることが多くあります。期限の数え方を間違えると、思ったより長く今の契約が続きます。契約書の該当する条文を先に確認しましょう。

次の会社を先に決める理由

解約を伝えてから次を探すと、管理の空白ができるおそれがあります。入居者からの連絡を受ける先がない期間は、つくらないのが原則です。

引き継ぎで確かめること

引き継ぎで漏れやすいのは、お金と書類です。次の表を目安に、何をどこへ渡すかを決めておきます。

引き継ぎの日程は、新旧の会社とオーナーの三者で一度に決めるのが確実です。誰が、いつ、何を渡すのかを一枚の表にしておくと、確認の漏れが減ります。

引き継ぐもの中身の例確かめたいこと
入居者との契約書類賃貸借契約書、重要事項説明書、更新の記録原本と写しのどちらを誰が持つか
お金預かっている敷金、前払いの家賃、修繕の積立金額と移す日、精算の書面
鍵各部屋の鍵、共用部の鍵、スペアキー本数と保管場所
修繕の記録過去の工事の内容と時期、設備の保証書次の修繕計画に使えるか
入居者とのやりとり苦情や要望の記録、滞納の状況対応が途中のものはないか

ポイント

  • お金は「いくら・いつ・どこへ」を書面に残す
  • 鍵は本数を数えて受け渡す
  • 対応途中の苦情や滞納は、名前と状況を引き継ぐ
  • 入居者へのお知らせは、新旧どちらの会社が出すかを決めておく

入居者への家賃の振込先の変更は、伝え方を誤ると二重払いや未払いの原因になります。切り替えの月と、変更前後の振込先をはっきり書いて知らせましょう。

次の管理会社の選び方

管理費の安さだけで決めない

管理費が安くても、空室が長引けば収入は減ります。手元に残るお金は、管理費の差よりも、入居が決まる早さや修繕費の差で大きく動くことがあります。

比べるときの5つの観点

  • 空室への提案:募集の方法、写真、条件の見直しまで具体的に話してくれるか
  • 報告の分かりやすさ:毎月の収支と、空室・修繕の状況が一目で分かるか
  • 修繕費の考え方:見積もりの根拠を示し、複数の方法を出してくれるか
  • 連絡の早さ:入居者とオーナーへの返事の目安を決めているか
  • 法律で求められる手続き:契約前に書面で説明してくれるか、登録を受けているか

担当者とも話してみる

実際にやりとりするのは担当者です。提案のときに、担当者が物件を見に来てくれるか、質問にその場で答えられるかも見ておきましょう。担当が替わったときの引き継ぎの仕組みも聞いておくと安心です。

登録の有無も確かめる

賃貸住宅の管理を仕事として行う会社は、管理する戸数が200戸以上なら国土交通大臣の登録が必要です。登録を受けた会社は、契約前に書面を渡して説明し、契約後も定期的に管理の状況を報告する決まりです。登録の有無は、国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で調べられます。

契約の前に確かめるチェックリスト

新しい会社と契約する前に、次の項目を一つずつ確かめます。口頭の答えだけでなく、書面や見本で確かめると安心です。

  • 管理委託契約書の案を先にもらい、任せる業務の範囲を読んだか
  • 管理費のほかにかかる費用(募集の広告、更新の事務など)の一覧をもらったか
  • 修繕を頼むとき、どこからオーナーの承認が要るかの決まりを確かめたか
  • 毎月の報告書の見本を見せてもらったか
  • 夜間や休日の入居者からの連絡を、どこが受けるのか確かめたか
  • 今回の契約でも、解約の申し出の期限と違約金を確かめたか

最後の項目は見落としがちです。今の会社で困ったことを、次の会社で繰り返さないための確認です。

管理会社の変更でよくある失敗

乗り換えそのものより、段取りの抜けでつまずくことが多くあります。先に知っておけば防げるものばかりです。

解約の期限を過ぎてしまう

次の会社選びに時間がかかり、申し出の期限を過ぎてしまう例です。結果として、今の契約がもう一期間続くことがあります。比べ始める前に、期限から逆算した日程を紙に書いておきましょう。

預かり金の精算が曖昧なまま

敷金や前払いの家賃、修繕のための預かり金が、いくら残っているのか分からないまま引き継ぐと、あとで食い違いが起きます。今の会社に残高の一覧を出してもらい、新しい会社と三者で確かめるのが確実です。

入居者へのお知らせが遅れる

入居者が変更を知らないまま、古い振込先に家賃を払ったり、古い連絡先に修理を頼んだりすることがあります。お知らせは切り替えの前に届くよう、余裕をもって出しましょう。

契約の中身を比べずに決める

管理費の数字だけで決めると、任せられる範囲が前より狭くなっていることがあります。今の契約で頼んでいる業務を書き出し、新しい会社の提案と一つずつ照らし合わせると、抜けに気づけます。

新旧の会社のやりとりをオーナーがすべて仲介する

引き継ぎの連絡を、オーナーが間に入って一つずつ伝えると、伝え漏れが起きやすくなります。新旧の会社が直接やりとりしてよい範囲を決め、決まったことはオーナーにも書面で共有してもらいましょう。

よくある質問

管理会社の変更に、入居者の同意は必要?
入居者との賃貸借契約の当事者はオーナーなので、管理会社の変更そのものに入居者の同意は原則いりません。ただし、連絡先や振込先が変わるため、早めの丁寧なお知らせが欠かせません。
管理会社を変更すると違約金はかかる?
違約金の有無と金額は、管理委託契約書の定め次第です。契約によって違うため、解約を申し出る前に必ず条文を確かめてください。
管理会社の変更にはどれくらいの期間がかかる?
解約の申し出の期限と、引き継ぎの段取りによって変わります。契約書の期限から逆算し、余裕をもって次の会社を決めましょう。
途中で変えると入居者が出ていかない?
管理会社の変更だけで、入居者との契約が終わることはありません。お知らせの分かりやすさと、変更後の対応の早さが大切です。
今の管理会社に変更の理由を伝える必要はある?
理由を伝える決まりはありませんが、契約書の手続きに沿って書面で申し出るのが安心です。引き継ぎに協力してもらうためにも、落ち着いて事務的に伝えましょう。
敷金は誰が返すことになる?
敷金を返す責任は、契約の当事者であるオーナーにあります。管理会社が預かっている場合は、金額を確かめたうえで新しい会社へ確実に移しましょう。

管理会社を探すには

当メディアでは、公式ホームページの情報をもとに不動産会社を会社一覧にまとめています。空室が続いて変更を考えている方は「空室対策」も、複数の会社に一度に相談したい方は「一括相談の使い方」もあわせてご覧ください。

まとめ

  • 管理会社の変更は、オーナーの判断でできる。入居者との契約はそのまま続く
  • 最初に、管理委託契約書の解約の期限と違約金を確かめる
  • 解約を伝える前に次の会社を決め、管理の空白をつくらない
  • 引き継ぎは、お金・書類・鍵・対応途中の案件を表にして確かめる
  • 次の会社は、管理費だけでなく、提案・報告・修繕費の考え方・登録の有無で比べる

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